安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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クロスカントリー異問
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〈 Mon, 13 Feb 2006 〉


オリンピック一色の日曜日は母の日でもありました。おばあちゃんがディナーを作り、甥の末娘がケーキを作る。当地で昨今最も人気の学校がコック養成の学校で、入学競争率が大学の平均より難しいそうです。で、学校で母の日のケーキを実習制作したのでした。文字とバラとなぜか実物大ぐらいのテントウムシでグルっと外輪をデコレートしてある。そういえばもうすぐテントウムシが見られる春がやってくる。

●出足わるい日本チーム
オリンピックの放送は当地の選手がメインで、日本選手があまりうつらない。勝っていれば何人でも話題になるが、日本勢奮いませんな。100人以上の大チームを派遣しながら勝率わるい。いまのところメダルは韓国/北朝鮮の合同チームと中国に負けています。悪い成績では、帰ってからスポーツ界がはたかれるだろう、と気の毒半分くすり半分に。

ノルウェーはメダル獲得数ではトップだが、ノーマルジャンプで日曜はじめて金と銅を手にする。しかしなにより面白かったのはこの日のクロスカントリー男子30kmでおこった。スタート直後に数人がもつれて転倒、蛯沢もそのひとりで42位におわった。残念だが実力の差ですよ。一緒に倒れた金メダル候補のフローデ・エスティリはスキー板が折れてしまった。代わりの板に履き替えて、はるか一番びりから追いかけたフローデが、なぜ2位になることができたか、どう考えても解せん。最後直線コースのコーナーあたりから、飛び出し、ゴール前で先頭グループをゴボウヌキ、金になったロシアのデメンンチエフに後一歩で追いつけなかった。

●個人競技にも連帯の駆け引き

スキーが折れたトラブルで20〜30秒遅れたフローでがわりと早く追いついたワケがり、そのウラ話をTVで知ってわたしタマゲました。この競技は50人くらい走る参加者の多い競技でノルウエー選手がほかにも数人走っている。で、こういうことです:コーチやら関係者は連絡用にケイタイのようなまたはアーミーが使うような通信手段を持ち、それで要所要所にいるコーチからノルウェー選手に『フローデが板を追ってビリ』と知らせたのです。すると同胞の選手は心得たもので、後続のジャマかどうか、走者全体のスピードを落とすように誘い込んだ。

フローデ・エスティリは仲間に助けられたと感謝の弁、スポーツの駆け引きって奥が深いのですね。思うに、こういうことは教えてできる種類のものじゃない。ハウツー技術じゃないんだから、しかも個人競技です。本性備わった連帯意識なのだろう。成績を 争うなかにも 道義あり。

フィヨルド観光のグループが必ず通るヴォスの町、人口わずか3万人ですが、これまで冬期OLメダリストを多数輩出しているリゾートタウン。今回すでにこの町に住むジャンプのラース・ビーストルとカーリ・トロー(掲示板参照)が金と銀に輝いた。(了)



Pnorama Box制作委員会

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