安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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パレスチナの旗いろいろ
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〈 Mon, 30 Jan 2006 〉


ハマス圧勝によってパレスチナは新政権樹立にむけ、対外面より先に内紛をおさめ国内をまとめるのが先決。しかしそれができたら苦労はない。ファタもハマスもそれぞれ内部抗争をはらみながら、ファタの黄色とハマスの緑が衝突する場面がこれからしばらくつづきます。そこでパレスチナ各派のややこしい旗と紋章について整理してみました。

●パレスチナ自治政府国旗
公式に使用される。国際的慣習は左にポール(旗竿)があるため、赤の三角を左に寄せた。
黒は暗い過去、白は純粋、緑はイスラム、赤は勇気を象徴する。
下はPLOが使用していたもとの旗。右から左へ読むアラビア語が入るとポールは右が正面になる。簡潔にしたシャハダ(イスラム教信条)が書かれている。意味は『アッラー以外に神なく、ムハンマドはアッラーの使徒なり』。このスローガンはデモで叫ばれ、モスクの入り口に必ず記されている。
●PLOエンブレム
パレスチナ国土(イスラエルを含む)の上にパレスチナの旗とトーチ。外側の黄色はPLO母体のファタ抵抗運動を示す。黄色はファタのシンボルカラー。
●ファタのエンブレムと旗
パレスチナ最大の組織でPLO の支持母体。
アラビア語でファタは死、または征服を意味する。1958-59年に湾岸諸国に住んでいたパレスチナ人が結成した出戻り組である。ファタ指導部がハマスから外国勢と呼ばれる理由。アラファトはエレサレムで生まれたことになっているがエジプト生まれ。
抵抗を示す黄色地にエンブレムは右に銃と左に手投げ弾を持つ手。その上の緑はパレスチナ国土を示す。両側にファタの黒文字。ファタ派の過激組織『アルアクサ殉教師団』もこの旗を振る。
●ハマスのエンブレムと旗
ハマスの意味は勇気。
力と名誉を象徴するサーベルが交錯し、モスクのドームを護るように配置。円形のリボンは黒・白.緑のパレスチナカラー、なかにシャハダが記されている。上のクサビ状はパレスチナ国土(イスラエルを含む)を示す。
ハマスのなかにはグループによりにはいろいろなバリエーションがあり、左の紋章はそのひとつ。シャハダを記した半月のなかにサーベルとコーランを配置したもの。
ハマスが使う旗には、エンブレムを染め抜いた上物もあるが、現在デモに持ち寄る旗は下のようにイスラムカラーの緑地にシャハダを白で記した単純なものがほとんどである。タリバンの旗もこれとおなじ。また下に剣を横に一本おくとサウジの国旗になる。
ハマスは個人が自家製で作った旗を持ち寄るので単に緑一色の旗もあり、とにかく基調色が合えばよく、あまり統一されていない。



Pnorama Box制作委員会

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