安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ライブドア 気になること
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〈 Thu, 26 Jan 2006 〉


●安直な海外報道
無知ゆえに気になることがあり、再びライブドアについて………海外報道は一段落というか、フォローがない。所詮マジメに取材していないのはホリエモン逮捕まもなく、23日ワシントンPとNYタイムズの署名記事が別人であるにもかかわらず内容ががウリふたつ、ハハーンである。たぶんソースは日本の英字新聞から引き写したのだろう。また以前にホリエモンが外国記者クラブに招待され、「旧体制に挑戦する新世代の寵児」ともてはやしていたが、あのときのホリエモン紹介が使われている。在日外国記者さんは日頃ニホン政財界の内部情報が得にくいので不満がある。で、ライブドアをえさに金融/証券業界を旧世代とコキおろしている感じがする。

●ライブドア株を買ったのは旧世代
さて、ライブドアの株に大金を投じた個人はというと旧世代か中世代でしょう。ホリエモンに群がったのは若者なんかではない。人間トシを取るにつれ清さを失なうものです。美しい心でありたい、人にそう見られたいワタシの腹はマックロケ、気が弱いから一見そうみえないだけでね。

フリータの若者やサラリーマン10年生ぐらいで余裕資金がたまるリクつがない。いいとこお小遣い程度です。旧・中世代は有り金失ってもどうでしょうか、いつまでもグチる者は少ない。恨むなら自分だ、投機目的だから諦めるのも早いだろう。悲喜こもごもの人間模様があるといえ、家庭が崩壊する悲劇は例外的だろう。

一般に経済畑の人はシステムを考える傾向が強いので、『ホリエモン効果』を前向きに評価します。株式市場の仕組みや企業乗っ取りの手法と対策など一般に知られるようになったというんですが、それはオマケじゃないの。企業の株価操作にからむ幾多の犯罪をオマケで評価するのは邪道とおもう。

●マネーゲームの勝ち組、村上ファンドとリーマン
さて、経済ジャーナリストはホリエモンより東証のシステムとか買収される無防備な企業家に苦言をのべ、損した個人が大声でホリエモンが悪いといえない状況では、不満のはけ口はどこへ向かうか。巨額の利益を得た「村上ファンド」と、資金調達とライブドアのマネーローンダリングに手を貸し、ベラボウな手数料をせしめた「リーマンブラザーズ」に向かうだろう。が、リーマンが引き受けた株を何処へ売りさばいたのか、買った海外の投資会社や機関/個人投資家から苦情がいっぱいきているはずだ。やり手の弁護士をかかえるリーマンともあろう証券会社が、ライブドアに賠償請求を提訴しないで引き下がルるとは思えないのだが……

●ダヴォシアンに成り損なったMr Horie
スイスのダヴォスでは25〜29日まで恒例の世界経済フォーラムが始まった。今年のダヴォスはおそろしく冷え込むというのに、経済人のみならず、が各界、スポーツから芸能界まで参集して華麗です。ビル・ゲイツをはじめ世界中からここDavosに集う人種をDavosianという。堀江貴文も逮捕が遅れたらダヴォシアンになれたかも。(了)



Pnorama Box制作委員会

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