安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ガザ北部にバッファーゾーン
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〈 Fri, 30 Dec 20055 〉


●ガザ撤退後の混乱
イスラエル人居住地を出払い、軍をガザ地区から撤退完了し、パレスチナに返還した9月から、3ヶ月のあいだに跡地からイスラエルに向かって発射された「カッサムロケット」は200発。返還してもらってロケットで返礼するとはどういうことか。同等に比較できませんがたとえばですよ、沖縄返還のあとに米軍基地へロケット200発を打ち込むなんてことが考えられますか? 

入植地だった跡地はガザ地区北部のイスラエル国境に面しているので、そこから発射するロケット弾は撤退前より深くイスラエル領内に飛んでくる。ついに工業地帯に届くようになり、人的被害がでた。

撤退後のガザ地区は、アッバス政府がキチンと治めるだろう、パレスチナよかったね。と励ます気持ちが平均的世論であったが、翌日から無法地帯になったではないか。覆面ハマス過激派が横行し、アッバスPA議長は何もできない状態がつづいた。ハマスばかりでなく先週はお膝元のファタ武装派がガザ市の警察を攻撃、政府の建物を占拠するありさま。これは1月24に予定されている評議会選挙候補者リストをめぐるファタ派の内部抗争である。

●緩衝帯作戦 メBlue Skyモ
で、業を煮やしたシャロンはカッサムが発射される地域、主に更地だがこのガザ北部をバッファーゾーン(緩衝地帯)にするよう閣議決定した。この作戦を『ブルースカイ』という。ロケットが飛んでこない空という意味と、地上軍は侵攻しないという意味らしい。ガザ地区北の国境から1〜3.5キロぐらい不規則に入り、平均して幅10キロの北部国境から2キロ内側に入った地域である。ビラと放送で「住民は日没までに離れるよう、緩衝地帯に入らないよう」警報を発した。緩衝帯にはいくつかのアパートが隣接しているためである。

そして日没後30分で空と、国境外から砲撃がはじまり、今夜で3日目になるのかな、死亡者もなくカッサムも飛ばなくなりました。パレスチナ側は非難し、同調する報道もあるが、これは「卵が先か鶏が先か」の論争ではない。常にパレスチナ側のテロが原因なのだ。西岸の隔離壁もそう、このセメント壁によってイスラエル各都市で頻発した自爆テロはドーンと減りました。そりゃ誰だってあんな感じの悪い万里の隔離壁がよいとは思わないが、国民の安全をまもるためにはやむを得ない措置、しかも効果ある。

バファーゾーンに対抗してパレスチナ武装勢力3グループ*が抵抗をやめない、武力攻撃で報復、つまりテロるぞという共同声明を出した。29日、検問所で誰何(すいか)され自爆した車がその第一号。(つづく)

*パレスチナ武装勢力3グループ:PRC(民衆抵抗委員会)、サラヤ-アルクズ(イスラム聖戦の武装部門)、アルアクサ殉教団(ファタの武装部門)



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