●外国向け公式見解
6.12事件 (Dec. 6 Incident) から4日目、中国当局が海外向けに新華社電と人民日報英語版で発表した死亡者は3人、重傷8人。さて文字通りに受け取るか、そりゃないでしょうと思うかは個人の自由として、気になるのは『170人の武装住民による暴動』と定義し、ナイフや火炎瓶/爆竹でアタックしたことになっている。そしてもちろん国内でこの事件は公式には伏せられている
●2〜3倍でまた売り、市の汚職幹部
農民の抗議は、2002年に市が勝手に土地を買い上げしたことから地道につづいている。市が買い上げたのは農地と、そのなかにある農家もふくまれる。値段は邦貨にして1平米=5000〜8000円、それを市が紅江湾開発に1平米=15000円で売り渡した。仲買で着服した汚職小役人が関わっている、というので汚職解明と、ちゃんとした補償を求めて農民代表3人が話し合いを求めていたのです。なにしろ知らない間に自分の土地が売られてしまっていた者もいる。
●2002年から始まった
開発地に取り上げられた農地は約2.5平方km。生活の糧を失った農民がこれまで20回ほどミーティングがあったところをみると、民主的なルールではないか。しかし如何せん、進捗がないうえ今回は代表が逮捕されてしまったので座り込みに発展したのである。いまこの代表3人は当局に扇動者として拘束された。デモの前の方でがんばっていた者は指名手配になり、行方不明の兄弟をさがしにいった弟は帰ってこなかった。
ドンジョウは村といっても3万人の人口で、工業開発で影響を受けた漁民もいる。政府は10月に8千万円を土地借用料として毎年ドンジョウに支払う補償案を出した。住民は拒否した。一人いくらになるか、3万で割ればトイレットペーパーも買えない、バカにしないで!・・とぼやいていたら弾が飛んできたわけです。(了)
付録:新華社通信によると、民主党前原一行をたいへん歓迎する記事になっている。
中国側の発言と同調するような前原発言を書いている。これも予定の原稿だったのでしょう。実際の前原氏を経験した中国はすぐこの記事引っ込めるか、シラをきるか、楽しみネ。
(了)