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エイズデー
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〈 Fri, 02 Dec 2005 〉
● 国連エイズ・エピデミック12月最新報告より
http://www.unaids.org/Epi2005/doc/report.html 世界にはざっと4千万人のHIV感染者がいて、今年は500万人が感染し300万人が死亡。差し引き200万人のHIV患者が増加した。日頃はごぶさたの問題ですが、12月1日は世界エイズデーとあって悲惨と希望の特集番組を少しみる。 ●サブサハラ地帯のパンデミック(流行蔓延) 世界の60パーセント以上の感染者を占めるサブ・サハラと呼ばれるアフリカ北部は、進行を抑える薬も提供されず貧困のうちに静かに死を待つ男の絶望に威厳すらある。介護する家族も感染者、とても最後まで見られませんな。こういう所で働くボランティアはまぶしい。一方マンデラ氏が熱心に運動した南アではエイズ死亡者が減少する成功をおさめた。 ブッシュはこの日エイズ対策に取り組み新基金を約束する演説をおこない、クリントンはもちろん米はガンバっている。シラクさんがエイズ予防にコンドーム自動販売機をフランスの全高校に置くなんてのも結構なアイデアですが、それだけじゃね。 ●日本はセーフか 日本の場合はと、統計を探したが新しいのが見つからなかった。こんな累計数(2004年末現在)がありました: 患者 3,257人 感染者 6,527人 凝固因子製剤による感染者 1,434人 と、輸血感染者以外はヒジョーに少なく、感染新生児にいたっては皆無です。まことに喜ばしい状況ではあるが、右肩上がりに毎年増加しているので安心できません。 この種の感染は予防を怠ればネズミ算式に倍々増する。実際、日本人のSEXデビューは早くなっており、婚期が遅い状態から性病感染率は高い。ここにHIVウイルスが加われば蔓延します。日本だけがセーフであり得ない。HIVはウイルスイでも感染者はウイルスじゃないので、予防と患者との共存をセットに少なくとも中学からビシっと教えるとよい。こっちのほうが緊急を要する教科書問題です。(了)
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