-------- ----------------------------------
続・中国のくらい話題
------------------------------------------
〈 Thu, 01 Dec 2005 〉
● ロシアに低姿勢の中国 中国油化学工場のベンゼン系毒物汚染がサハリンの北からオホーツクと日本海に流氷に乗って南下し、日本にも影響がある。アホな。ハバロフスクに飛ばされたような学者が言ったことを真に受けて、配信するのは日本の通信社だけですよ。あれはロシアが国から補償をシッカリ取るための伏線である。中国はこの件ではロシアの言いなりに賠償する所存。石油の栓を締められてはたまらん、中国だって弱みがるときはへえこらも辞さない外交をする。 アムール川の汚染はロシアの上流から工場排水が紛れ込み、支流の松花江からは長年、生活配水やら工場排水の垂れ流しがアムールに合流し、サハリンの最北に面した河口から海に注いでいる。ハルビンは中国内陸部で得られる松花江の魚を生業とする人々が集まった漁村として発展した。アムール川はチョウザメで有名だ。それがいまでは中国とロシアの河川漁業は全国的な汚染でいまや見るかげもなくさびれてしまったが、だからといってアムール川によって間宮海峡、オホーツク海が汚れている兆候はない。 特にオホーツク海は深く、世界でも最もクリーンな海である。それより黄海のほうが汚染が深刻だ。衛星写真でもはっきり汚れが色に出ていて、魚介類の激減、クラゲの異常発生など、特に入り海になっている渤海(ボハイ)がひどい。大陸から日本へ悪影響を及ぼすトップは黄海と黄砂です。 ●中国の子供密輸、その後 当地ノウウェーの難民施設から中国の子供が逃亡した事件、先のコラムに取り上げた続きです。あれから毎日TV討論番組や、新聞でトップニュースになっている。今年夏にモスクワ経由でやってきた12人の中国人少年は年齢が13〜15歳。そのうちの4人が行方不明になり,後日ストックホルムにいたことが判明。二人は姿をくらまし,二人がノルウェーの児童施設に保護された。 今議論されているのが、これら中国人の少年は孤児や、親から買い取られたいわば,中国でも棄民扱いにされているような境遇にあるという。ノルウェーはトランジットとして利用されているようで、この子供たちはおそらく[臓器移植]のドナーとして欧州のどこかへ売られる。そういうヤミの市場がデンマークから報告されている。 2003年に18〜23歳の中国人男性をノルウェーに送り込んだエージェントの女性は上海で逮捕された。この場合は臓器のほか強制労働が考えられ、それで思い出したのが以前、イギリスの海岸でシジミ獲りをしていた中国人グループです。イギリスではシジミを食わない。風体を怪しまれて通報され調べると、全員不法入国者で、いろいろな強制労働に酷使されていた。(了)
|