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小泉大勝をみる英国の論調
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〈 Mon, 12 Sep 2005 〉
●ギャンブルに大当たりしたコイズミ
His gamble paied off handsamly. Landslide Victory,Crushes Enemies,などなど日本の衆院選挙が国際ニュースのトップに躍り出た。 イスラエルのガザ撤退完了で夜中、ぞくぞく入植地に足を踏み入れるパレスチナ民衆。ポッカリあいた土地をだれが治めるか、内戦を孕む情勢を書くつもりが、Junichiro Koizumi に変更。世界のトップニュースに日本の衆院選挙がなるのは初めてではないが、報道ぶりが高揚するのは初めて経験。仕事のながらに今日バックは音楽をやめてラジオニュースにしました。 小泉のLDPが480議席のうち過半数をオーバーする296議席を獲得、それは15年ぶりの事で与党公明党と合わせて3分の2を占め、小泉はやりたい事ができる日本の首相にしてはめずらしい大統領並みの環境を手中にした。郵政改革はもちろん60年不変の憲法改正に着手(動議)だって出来る。中韓が日本のミリタリズム復活に神経質になるだろう。 と、この辺までは状況解説です。いろいろな日本の英語達者にもインタビューしていますが、英米の解説者のほうが明瞭でおもしろい。そういう見方もあったのかと、目が開いた司会者とコメンテイターとこんなやり取りが: ●地滑り勝利の要因は、政策と無関係 --選挙の焦点は郵政民営化といわれるが、特記するほどでもない郵便事業のどこがそんなに関心を呼ぶのですか? --郵政の詳しい改革案などどうでもいいんです。どうせわからないのだから。(??)全国に偏在きわまりない郵便局とその制度は日本の古い体質を代表し、自民党支持の牙城でもあるわけですが、社会と政治のその古い体質をぶっ壊すのが幅広い世代の共感をえたからです。 --でもなぜ急に日本人は選挙に熱くなったとおもいますか。 --なんといっても小泉の選挙戦略が意表をつく劇場型人気を作り上げた。日本語でシカク(刺客)というAssassinatorを自民党の郵政反逆者に対立候補としてあげ、女性や有名人を多用したこと。国民の興味は見せ物的娯楽に熱中し、野党民主党は劇場の外に追い出されてしまった。投票率が上がり、国民を熱中させる小泉のカリスマ姓が地滑り勝利の背景にある。 安っぽく見られているが、投票の傾向と動機は根元はどの先進国でもその辺だろうか。とにかく欧米の政府は小泉勝利をあの国だけはアジアの確かな安定要因、と安堵した。 ●日本の経済金融力に熱い目 日本がGDPで中国に越されたが、世界Nr2の経済大国は今も日本とされている。これに別のコメンテイターが、『しかしバンキングでは世界一と補足し、日本の株価は国際的に安すぎる。不良債権が改良され、グループ企業の持ち株制度が崩れ、いままで外に向かっていた資金が国内株に向けられるようになった。日本投資の好機、東京金融市場に注目』……ホントかな。たしかに円堅調、日経平均株価続伸、外資の買いが増えて、加速する勢いです。小泉大勝は世界にも本国にもグッドでした。お祝いにもう一杯いこうか。(了) |