安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ディスカバリー、タッチダウン
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〈 Wed, 10 Aug 2005 〉


●一番大きい野口さん
無事地上に戻って記念撮影したNASAの写真を見てホー、野口さんは体格がいいですね。クル−7人の中で一番大きく、日本の旗章がシンプルで目立つ。中央コリンズ船長より頭ひとつ上背があります。今回のシャトルはヒヤヒヤが重なったのでニュースの量が多く,勉強になりました。とはいっても宇宙物理、ロケットやシャトルがどうして飛ぶのか科学的な面になると素養がない。よって思いつくまま雑談します。
NASA Picture
●冒険が人類を進歩させた
シャトルの任務は宇宙ステーションへの物資補給と新装置をつけ、廃棄物を持ち帰る。宇宙空間へポイしないのは結構。なるほど、だけど宇宙空間の無重力状態のなかに住みついていったい何やってるんですか。あの中にいま11人詰めている。そこでやる実験とかが、いかほどの役に立つのか、技術革新につながるのはわかるがビックリするような業績はでていませんよね。やはり【冒険】…これでしょうな。そう言い切ってくれりゃ清々しくていい。限界突破、冒険が人類を進歩させるのだ。

無事の帰還をよろこんでいる最中に水をさす声がある。「シャトルを一回飛ばすお金でニジェールほかアフリカ大陸の飢餓を一掃出来る」。というステレオタイプのご意見。人間の営みをひとつに方向付けるのは全体主義だよ、ミソもクソも一緒にするな。どやしてやりたいが、人類博愛に燃える若い女性をおこらせるのも拙いし、難しいな。

●お天気に勝てないハイテク
帰還は日曜の予定が火曜に伸び、電池と食糧は後1日分しかない。薄氷を踏む冷や汗ものでしたがフロリダはハリケーンの名所でしょ?打ち上げが天候不良のため延期になるのは、ザラにある。その逆も真なり。帰還予定日に嵐の確率は相当高いはずだ。NASAは全てを読み込んで着陸選択肢を準備しているのだから、心配ないのだけれど、2年前のビッビッと燃えて分解するイメージがちらついて、もしや!ヒヤヒヤしておもしろかったです。冒険だもの。

●オーロラの中を飛ぶ
軌道を回っている間、夜の南極にオーロラを通過した様子をコリンズ船長は『世にも美しい光景、ほんとにオーロラの中を中を通り抜けたのよ』と伝えてきた。そうだ軌道はウンと高いのだった。虹の上をとんだくらいではでは威張れなくなりました。この女性船長は沈着、安心感があって印象は理想のコマンダー。そう、Commander Eileen Collins と呼んでいるが、日本では船長という。ディスカバリーはスペースシャトルであってスペースシップとはいわない。どうして船長なのでしょう。

エドワーズ空軍基地へはインド洋の上で逆噴射し、軌道から落ちてくる。一分前操縦桿を握ったコリンズ・コマンダーが"Discovery has the runway in sight." いいですね。ライトに浮かび上がる滑走路22にターンするディスカバリー。『翼よあれがパリの灯だ』みたい。

●中国のアンビション、
10月、有人宇宙船「神舟6号打ち上げ予定
2007年中に月面探査衛星「嫦蛾(月に住む仙女)1号」を計画
中国の航空4社が燃料消費の少ないボーイング787「ドリームライナー」を計42機購入決定、2008年就航予定。最終的には60機を契約。中国人国内・国外旅客の爆発的増加を見込んでいるが、そんなにお出かけされてもねえ。シラクさんが率先して売り込みしていたエアバスは負けた.ホワイ!(了)



Pnorama Box制作委員会

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