安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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夏休みの写真(3)ヨテボリ
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〈 Fri, 05 Aug 2005 〉


ヨテボリと日本との関係は、歴史的にはいざ知らずさして緊密ではない。ボルボの本社と工場が周辺に集まっている関係で日本の関連企業がいくつかあるが、頭数はわずかである。観光船からハッセルブラードの社屋を見てハっと『まだあったのか』しばし感慨ひとしおでした。

余談:アグファ, コダックがカメラから撤退、ライカとハッセルが細々と一部のプロ顧客のおかげで生き延びている。時代の読みを誤るとこうなると言う見本か。カメラがデジタル化されたのと同時に技術力のあるハッセルは本体にデジタル記録の受像部を作ったが、このアタッチメントセットが一財産いるお値段でした。現在百万円で買えるようになりスタジオ写真家の必需品になっているものの生産量は微々たるものだ。

● 産業
自動車のボルボがヨテボリの牽引産業。エリクソンを代表とする先端技術、造船は斜陽ながら巨大なドライデックでタンカーの補修が可能。港湾関連で働く人口は相当多そうだ。3万人の学生を擁するヨテボリ大学も重要な産業。日本人留学生が多い。観光客が溢れていたわりには腑に落ちない観光産業で、インフォメーションが貧弱で小さく、置いてあるパンフは英独スウェーデンの3カ国までである。日本や韓国、中国の観光グループにはとうとう会わなかった。とても清々しいのではあるが、モッタイナイ。
    
↑ボルボの本社/工場はヨテボリ周辺に部門ごとに散らばっているので市内の広告として
写真のスカンスカ・ビルに安全車ボルボを意図して巨大な安全ピンが釣り下がっている。

↑対岸の島に開発されたハイテク集合地。ヨテボリ大学の先端技術研究所や関連国際企業が集まっている。 ↓サイエンス・パークに入居する息子の事務所から市の方向を望む。
  
  
↓ショッピングやホテル、レストラン、パブに不足はない。トイレは民度のバロメーターです。どこへ行ってもキレイで手ふき紙がちゃんとある。世界の最高水準である。有料はショッピングモールの中だけでした。でもってビジネス街はゆったりと駐車場は余るほど大きく取ってある。閑静でゆったりした住宅街、どこにも花があり清潔な街並。ヨテボリは環境配慮が行き届いた持てる者の清潔さ、春に行ったプラハではよく掃除された街並に花がなく、あれは持たざるゆえの清潔さであったと思い当たる。それかあらぬかヨテボリへ来る日本人は観光ではなく環境、福祉の視察旅行と銘打った団体が訪れると聞いた。



Pnorama Box制作委員会

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