安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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欧州にネオコンの気配?
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〈 Sun, 05 Jun 2005 〉


アメリカは欧州憲法否決の波をどう受け止めているか、>アメリカの反応はどちらでもなく、フランスの失敗を囃すようなところがある。一枚岩の欧州より、いつもガラついている欧州の方がブッシュとしては気が楽だ。<とフランスの結果直後に書いたが、徐々に反応があらわれた。保守派が「ニヤリ」とほくそ笑んでいる様子。

●古森義久氏に後押し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050604-00000001-san-int
古森義久氏が『米国や米国や米欧関係にとっては好ましい展開との見方と、米の評論を解説しているとてもいい記事がある。まずそれをお読みいただいて、今回のコラムは古森氏の後押しに微力なが付加する次第です。

●ド・ビルパンは米の憎まれっ子
シラクが可愛いい息子とよぶド・ビルパンを首相に任命したことでお分かりのように、シラクさんは全く事態を認識していない。すでに老人性ガンコ症にかかっているのでここまでは予想どうり、まずい。イラク国連決議反対の急先鋒だったビルパンは米国民が最も嫌う人物であり、それゆえシラクは開戦後に対米関係修復のためビルパンを外相から内相にはすげ替えた。そいつを首相にするなんざ、懐旧シラクのセンチメンタル・ジャーニーだ。

ビルパンのみそぎは米国民にもブッシュ政権にもすんではいない。しかも一度も選挙を経ていない職業外交官を首相に指名するなど、アリですか?大統領制民主主義の欠陥。一党独裁中露なみだ。あとの新閣僚にもいろいろ問題ある。犬猿の仲であるサルコジ内相との関係が、これも米の観点からはサルコジに勝たせたい。ところでサルコジ氏夫人が広告マンと駆け落ちしてしまった。人気にプラスなのかマイナスなのか、判然としないのがいかにもフランス的。

●欧州にネオコンの気配?
ドイツはシュレーダーの政党が先の地方選挙で敗退、保守派が対米関係修復を選挙公約に打ち出した。ビル・クリストルは『欧州にネオコン新世代擡頭』という。国境を越えて経済自由化と欧州統一への動きから、国境を守り、国家主権を失うなという感情はなるほどネオコンサーバティブである。
通商や刑法民法に「EU指針』というのがあり、ブリュッセル本部で各国代表が決めると直、加盟各国の法律になる。加盟していないノルウェーでも、EUとのEOS協定により、EU指針が自動的に国内法にオーバーライドする。その数これまで4500条項あり、指針決定に参加できないこの国はブリュッセルからのファックス指示に従わざるを得ない。これがノルウェー憲法に違反しているのではないかといま問題になっています。

ジョージ・ウイルは『欧州憲法は国家主権を削ぐ。仏蘭の否決に敬礼』と表現。パット・ブキャナンはもっと過激である。余談ですがマークフェルトについて『地下のガレージでこそこそたれ込む男だ。売国裏切り者』といつものTV談義で拝見。Heia Buchanan!

WT紙の評論に『世界の人々は心の通わない冷たいグローバリゼーションの潮流に抗して、それぞれ固有の文化を守り始めた』とあるる。すると靖国なんかも日本の歴史文化ですよね。(了)

追記:水曜日まで出張、コラム休みます。PC持って行きません。



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