安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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チャールス&カミラ 最後の試練
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〈 Sat, 09 Apr 2005 〉


●ムガベに注意、その手にのるな
法王の葬儀には王族/大統領、首相などディグニタリーが束になってやってきて、式の間びっしり野外椅子に座る。そんな状態ではヒョンなことで出された手をおもわずにぎることってありうる。

チャールスは偶然ムガベの一人おいてとなり着席。そこへムガベが「こんにちは」と手をのべたのがウンのつき、チャールス一瞬ひるんだが反射的に握手をかえしたのです。シクジったといえ、これは不可抗力だ。ハプニング、casual situationである。 チャールスを責めるべきでないと思うが、プリンス叩きが今夜もパブでにぎわうだろう。

ジャック・ストロー外相が昨年国連でムガベと顔を合わせ、つい握手に応じてヒンシュクを買った。そのまえにもどこか欧州の首脳がジンバブエの野外集会でムガベと握手し、物議をかもしているので、ちかごろは「ムガベのずるい手にのらない」ようイギリス政界では注意が出ていたのだが・・。

ムガベは不法選挙など毎度どこ吹く風、憲法を変えてまだ大統領を続けるつもりです。イギリス人が何世代も所有運営する土地を没収して追放、あるいは殺害したムガべの農地改革以来、宗主国イギリスと断交にある。EU,欧州諸国はムガベに旅行を禁止しているが、たしかフランスに入国したことがある。社会正義、厳しいモラルを説くバチカンの方針は他方で「罰せず、来る者は拒まず」という矛盾をふくんでいる。それが包容力、わるくいえば節操がない。

この稿、懺悔については事実誤認でしたに。次号コラムに謹んで訂正しました。
●ウインザー・チャペルが最後の試練
巨大組織はアバウトでなければやっていけないが、英国国教会はとても堅苦しい。きょう、市民婚のあとウインザー/チャペルで大主教の祝福を受ける際、罪の許しを請う。不倫再婚を宗教的ないいまわしで謝罪する。こんな屈辱的な祝福ははじめの予定になかったのだ。

カミラ叩きもすさまじく、再婚するふたりへ不人気から、大主教が懺悔の必要ありとか言い出したのです。で、その問答があきらかになったので読んでみたら、まあキビシイ試練というか、イジメだな。これは会衆が唱える頌栄または個人的な祈りとして、わたしも慣れになっているが、家族、すなわちエリザベス女王と王子たち、カミラさんの別れた夫の前で嗜虐的な懺悔をするなんて堪え難い。これが祝福?ブラックジョークだ。


下記がその問答、気分悪いので訳しませんが、文言そのものは国教会祈祷書にあり、ありふれた祈り文である。これが再婚カプル必須の形式になりそうです。(了)
The pair will say: "We acknowledge and bewail our manifold sins and wickedness which we, from time to time, most grievously have committed."
And the Archbishop of Canterbury Rowan Williams will then ask: "Charles, have you resolved to be faithful to your wife, forsaking all others so long as you both shall live?"
   



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