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意図的に撃たれたと語るイタリア左翼記者
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〈 Mon, 07 Mar 2005 〉
左翼ジャーナリスト、ジュリアナ・スグレーナさん(56才)がイタリアに特別機で帰ってきた。この人歩けるのになぜまた車いすのまま大事に下ろされるのか、あの態度がまず不愉快だった。肩にくいこんだ破片の摘出手術はもう必要ない。鎖骨のヒビとか術後の手当に、再手術とはおおげさな。
病院から各社のインタビューにつぎつぎ病人とおもえないほどタフに喋っています。それがです、共産党新聞イル・マニフェストのヴェテラン記者らしく、ものの見方が現実離れしてどうもいただけない。スカイニュース(英の24時間ニュースTV)のテレフォンインタビューを偶然見ました。震えるか細い声ながら、その過激な発言にビックリ仰天したな。もう。 いわく『米軍は拉致者を解放する交渉をしたがらない、よく知られたことよ。実際,米軍はら人質を助け、解放への試みを妨害するため何だってすること、誰でもしってるわ。だから私がターゲットにされたかも、その可能性は否定できないとおもうの。』 アメリカはわたしを救出するやりかたに反対だったから狙い撃ちされた、とスグレーナさんの弁。これは彼女がしらないという「身代金」をいわずもがな認めた結果になった。イラクのスジは1億ドルと伝え、イタリア政府閣僚はそれを否定していない。前回のの二人は2億といわれた。金で解決する方法にたいして、米はもちろん身代金目当ての拉致がはやるとして反対である。 スグレーナさんはさらにこんなこともイタリアメディアに話しています:釈放がきまったとき、拉致犯に『米軍は生きてイタリアに帰ることを喜ばないからな』と云われ、一瞬迷ったという。共産党新聞の反米記者というのはそこまでアメリカを疑うのか、しばらく忘れていました。 負傷記者がイタリアTVで主張するように「車のスピードは普通、サーチライトはなかた、警告なしに突然乱射された」、などウソではないとおもうが、本人が気づかなかったせいではないか。鵜呑みにできないモヤモヤがある。バグダッド空港への道路はカーボンブの銀座とよべる多発地帯であり、検問所も多い。アラビア語と英語で[スピードを落とせ、さもないと銃撃される]とサインが出ているとは限らず、適当なところへサインなしに移動したり、道路上で臨検もある。ひとつすぎるとすぐにあったりするらしい。 誤射された車はいくつかの検問を通過し、あと700メートルで空港というところまできて、イラク運転手、助手席の情報官にに油断がなかったか。一瞬の判断を迫られる検問の兵士にも酷なしごとである。チェックポイントがいかに危険であるか、体験記者の記事が興味深い。 "What Iraq's checkpoints are like" By Annia Ciezadlo | Correspondent of The Christian Science Monitor ここにあります http://www.csmonitor.com/2005/0307/p01s04-woiq.html 誤射に対する週末の反米デモは日本の報道のような盛り上がりはない。参集者は数万までいかず、予定より少ななかった。一方、 死亡した情報官の弔問に雨の中、一万人が並んだ。 任務に命を落とす・・線路に落ちた者を助けようと刎ねられた学生がいましたっけ。人間の崇高な一面を教えられる。(了) |