安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ヒラリー旋風は春風に乗って
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〈 Mon, 28 Feb 2005 〉


●クリントンより能力あるヒラリー?
日曜日クリントン元大統領がTVアサヒ(田原聡一郎)のインタビューで 。
``If she did run and she was able to win, she'd make a very good , would be a excellent president, --better ability, quality of mind and heart--''
(ヒラリーが2008年の大統領選に出馬するかどうか、私は知らないが、と前置きして)『出るとすれば彼女は勝てる、とてもよい大統領になるとおもうよ、私より能力があり、心とハートがある……』。そんなことを言いいました。

日曜日、米のTV(Meet the Press)では民主党の重鎮ジョセフ・バイデンが
『08年に出馬しようとおもう民主党員はヒラリー・ロドハム.クリントンの3語を胸に刻んでおけ』とても勝ち目はないぞやめておけ、という忠告。クリントンの答えはワイフヘお世辞ばかりではない。ヒラリーはいまそれほど強くなったのである。

特にニューヨーカーの支持率は2002年から11ポイントあがって69%、党員支持率が40%、次点のケリーは25%、もはやヒラリーさんの指名獲得を阻む民主党候補はみあたらない。しかも米国民の81%が「2008年大統領選で女性候補に投票する用意がある」というNYシェナ大学の調査がある。ここでも民主党ヒラリーは共和党ライスとE.ドール上院議員をおさえてトップ。

以上すべて今年にはいってからの現象です。ヒラリーヒーバーはアメリカの空気を吸っていないわたしなど理解にくるしむ。ヒラリーは大統領のタマではない、1年前まではそういうひとが民主党内でも多数だったが……。

●中絶、イラク戦争で中道に変身
ヒラリー氏に関し小生はダンナにたてつくようだが、食えない女、非常に計算高い政治的人間であると考えている。変わり身が早くも遅くもなくウマイのである。先の大統領選ではケリーに距離をおき、ブッシュの戦争をあまり強く非難しなかった。

先週ヒラリーはマケインとイラクを訪問、米兵と語り、イラク政治家と会談して不自然な印象を与えない。またNYタイムスによれば、「中絶に対するヒラリーの態度が[女性の権利]主張からブッシュの保守的宗教観を認める中道寄りにうつった。加えて安全保障面で国民を納得することができたら、初の米国女性大統領はゆめではない。」そうかな?とおもう。「とにかく彼女は抜けめなさを数年実証しきた」、には全く同感。(了)

追記:クリントンは東京から台湾へ自著マイライフのプロモートサイン会と講演へ。陳水扁総統がチャンスをのがさず夕食会を開いた。いいですね。中国は喜びませんが非難はかたちだけです。クリントン基金は中国のHIVだかSARSの予防に支援金を出したばっかりです。それに波風たてる失言は絶対しない天才的な人です。
   



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