安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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辞職した高等難民弁務官
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〈 Mon, 21 Feb 2005 〉


●ルベルスUHNCRチーフのセクハラ
国連難民高等弁務官といえば、緒方貞子さんと条件反射するほど知られた存在、その後任がルベルス氏である。因みに、に緒方さんの前任が当地ノルウェーのストルテンベルグ、前ノルウエー首相で現在労働党党首ストルテンベルグのパパでした。

UNHCR(国連高高等弁務官事務所)のトップ、ルード・ルベルス氏のセクハラ疑惑は1年近く燻っていた。国連内部のOIOS(国連監査官室)が調査し、その報告書を昨年10月アナン事務総長が「確証なし」として事実上にぎりつぶし、報告書を非公開にしてしまった。

こういう疑惑行動は二人だけのときにおこるので、証拠がなくてあたりまえ、どうしても加害者と被害者の水掛け論になります。訴えたのがひとりならともかく職場関連で4人もいると信憑性ありとするのが良識だろうとおもう。メディアがしばらく追求したが、いつしか消えかかっていた。小生もやつあたりしたが、あきらめていた。そこへ急転直下、ルベルス氏が辞任したニュース。うれしいニュースではないが、一件落着をよしとする。

先日英紙・インディペンダントがVOA報告書をスッパぬき、訴えをおこさなかった女性の体験もまじえて国連の「かばい合い」を批判した。ここから急転直下、アナンはルベルスをニューヨークへ呼びつけ引導を渡したのが17日でしたか。ルベルスさんはぬれぎぬと言い張ったが、組織をリードできる状況ではない。ま、そこからは時間の問題でしたが、それにしても2日後に辞表提出、即座にアナンが受理して本件おしまい。

ルベルス氏の理由はアナン事務総長へのプレッシャーに鑑み、自身は潔白ではあるが犠牲になる・・・そういう主旨です。

●後味の悪いてんまつ   
でも、なぜ12年もオランダ長期政権(1982−1994)をみちびいた首相が65才にしてセクハラで生涯を棒に振るのか、気の毒ですね。ジュネーブ勤めはどうやら単身赴任だったようで、オランダとスイスくらい近いから不思議は無い。公費でしょっちゅう往復していたかと、しもじものわたしはすぐ勘ぐるのですが、そうではなかった。

年棒1ドル。富豪の氏は国連から受ける実際の年棒約30万ドルと飛行機代などの交通費(もちろん一等)をそっくり国連に還元、寄進しておられました。まあ、なんて高い授業料ですこと。

首相を辞めてからしばらく地元の大学で「グローバリゼーションと資源維持による開発」をテーマに講義、ハーバードの客員教授でもあった。マリア夫人と3人の子供がある。UNHCRの悲しい一ページ、一抹のわびしさ、後味のわるい事件でありました。(了)

   



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