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イラク新移行政府の顔は?
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〈 Mon, 14 Feb 2005 〉
13日、イラク国民議会の選挙結果が明らかになった。2週間かかったが、途中投票用紙の運搬・開票に不正な動きがなかったことに安堵です。1月30日の投票がおわってからも週に1平均100人近い犠牲者が出る反乱グループのテロボンブがあった。テロを計画する幹部たちは、米軍協力者とされる治安軍や警察にとどまらず、シーアモスクやパン屋さんまで若い自爆ヴォランティアを行かせる。彼らの心理環境はイマジンできない。
イラクで育ったイラク人ならイマジンできる。選挙ではシーア派が大勝したが、スンニ反乱組織の鎮圧により厳しく対応する。情報力もます。治安に成功する率は現在よりよくなるだろう。 結果はだいたい予想通り、数日前シーアが60%得票したとの内報をわたしマユツバとおもっていた。ただ投票率58%、60%に届かなかったのはウーム、もう一息なんだがな。 シーアリスト(統一イラク同盟) 48% クルド同盟 26% イヤド・アラウイ、イラクリスト 14% その他 12% スンニ地域での投票率が30%に届かなかったとみるか、そこまでよくやったとみるか、わたしは上出来だとおもう。大方の予想に反したデキ率です。ま、アンバル州で2%に満たなかったのは仕方ない。選挙に行けば殺すと間近で脅かされていたのだから。 という結果を単刀直入に解読すれば、シーアの統一イラク同盟は単独で3分の2に達せず、イランのような宗教政治にむかう懸念は払拭された。とはいえ、イスラムに即した民主体制を目指すことは明白だ。 ●首相、アラウイよりジャファリが有望 実権ある首相はシーア派からえらばれる。それは確実として誰かが不透明。「統一イラク同盟」を主導するハキム師の「イスラム革命評議会」はそのうち過半数を占めているとおもわれる(以前27%とコラムで予想したがそのあたるだろう)。しかし宗教者は首相にならない了解があるので、統一同盟のかなめとしての力は無視できないが首相候補としてハキムははずしてよい。ダワ党のジャファリ現内務大臣が最も有望。まさかとはおもうがチャラビも勝ち組に参じているので候補である。統一同盟内がわれれば、外部からシーアのアラウイが順当に続投する。十分その資格に見合う票を獲得した。おそらくお伺いをたてる大アヤトラ、シスタニはアラブとムスリムのアイデンティテイーを維持するよう口すっぱいが、人事に口出ししない仁とおもう。考え甘いかな。 ●大統領はタラバニ確実 大統領はクルドから、タラバニがほとんどキマリ。衆目の一致するところです。現外相のゼバリもクルドの伸びに応じて希望を聞いてもらえるだろう。そうすれば外相留任だ。わるくない。 アラウイの政党や、その他に非宗教スンニがかなりいる。現閣僚にいるスンニはたいていこのなかにいるので少数の閣僚ポジションをとるだろう。また、新憲法の承認にはスンニの協力がいるが、(数の上でそういう規則がある)ボイコットしたスンニの政党は憲法草案の段階から協力する意向なので、さいさき明るい。 以下は最もバラいろのシナリオを」景気づけに紹介しておこう。ある中東ブログからとっておいたもの、英文のまま: 1. Saddam and all the other remaining a-holes will be executed. 2. Zarqawi is torn to pieces by an angry mob of iraqis. 3. The patriotic New Iraqi Army & associated security forces will kill or capture all the remaining a-hole troublemakers in Iraq. 4. When the iraqi forces are strong enough to hold the country together the coalition will withdraw. Start in 8 monts perhaps. 5. Iraq will become a successful democracy that exports humanitarian aid to other countries that arent so well off. |