安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ライバル毒殺
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〈 Sun, 12 Dec 2004 〉


●ダイオキシンをスープに混ぜる?
ユーシェンコは毒をもられた。あ〜やはりそうだったか。土曜の病院側発表はウワサを追認、あの異常なアバタ顔は多量のダイオキシンを摂取した結果と断定した。すでにタイムズが毒殺未遂とほぼ決まったような記事を3日先駆けて報道しているのであとは、再度の検査が追認するのを待つようなものでした。モThe Timesモ は信憑性がある。

人情沙汰なら毒殺はいまでも耳にします。古くから使われる青酸カリやヒ素からトリカブトや、シロアリ駆除、筋肉弛緩剤注射など、たいていは保険目当て。しかるに政敵を毒殺するニュースは覚えがないのです。しかもダイオキシンを一服盛るなんて歴史上最初の事件ではないだろうか。いや、実は実証済みだが発覚しなかっただけかもしれない。コワ〜。

● 招待晩餐のあと激痛が……
大統領選挙日の6週間前、9月5日運動準備中のユシチェンコはロシア情報局(SBU) 幹部のサマーハウスに招かれた。そこで食事をともにして家に帰って腹部に激痛があり嘔吐、下痢を繰り返したとカテリナ夫人が語っている。吐息に薬臭があり、咄嗟に毒を飲まされたと悟ったよし。この夫人は英語を母国語のように話すが、ウクライナ人なんですか、何処育ちなんでしょう? 

●たよりない院長先生
ただちにウイーンの私立病院で診察治療を受けて、その後も2度、腫れた顔、腹痛、脊髄の痛みで同病院で Dr Michael Zimpfer 院長先生の診察を受けている。しかるにこの先生、原因は確定できないと言い張ってきた。タイムズの主張にもダイオキシンの証拠はないと否定した。で、今回は血液、組織検査を綿密に検査した結果、常人の1000倍もあるダイオキシンが測定された。致死量です。たとえばダイオキシン溶剤をスープに混ぜる手が容易にかんがえられるという。それじゃ、先の3度の診療は粗雑だったのですね、なんか頼りない院長先生です。そういう先生にかぎって「最初の治療が遅れたら死ぬところだった」なんてモッタイをつけるのです。

●ダイオキシンを入手できる人物
ダイオキシンとかPCBという環境によくない成分は大気中に、土中に、川にどこにでもあって食物循環によって人体に入る発ガン物質です。ダイオキシンはPCBとちがって化学薬品として存在しないのではないか?薬品の問屋へ行っても存在しない品目とおもうのですが。。とにかく製品材料に使用されるものではない。どこで手に入るのでしょう・・と考えるとアルミ精錬の廃液化学肥料工場、または焼却炉に顔のきく人間・・おちつくところは役人だ。

おっと、エライことになりました。そこから先は知りません。

さて、ユーシェンコ氏は健康をとりもどしたようですが、皮膚が元通りになるのに2年はかかるだろうという診断。発ガン物質を致死量摂取した身体が果たして人生を全うできるか。(了)

筆者敬白:ユーシェンコが気になり、EUの続きは次回に後回ししました。あしからず。
後日記:

●ウクライナ翌日曜日の反応は特にかわりなし。支持派はロシアとウクライナの秘密警察が仕組んだと思っていたので確認にすぎない。ヤヌコヴィッチ派はいまごろ医者が発表するのは政略だ、悪いスシでも食ったんだろうと意に介さない。ユーシェンコ有利に傾くとみる西側のメディアは肩すかしをくったようです。

●ユーシェンコ夫人カテリナさんはウクライナ移民の子としてシカゴで生まれたアメリカ人でした。スゴイキャリアです。子供のとき親の勧めでウクライナの学校へ、シカゴ大学で経済の学位を得てレーガン政府の東欧アドバイザーを勤める。両親の心を体現しようとウクライナに戻って孤児救済に献身。1933年ハンサムナ経済公務員のヴィクトルと結婚。主人はウクライナ銀行総裁から首相になるわ、3人の子供と幸せな生活だったのです。与党の不正選挙とダイオキシンに翻弄されるまでは・・・
詳細はhttp://abcnews.go.com/GMA/story?id=318089&page=1
   



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