安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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Time for Kofi break

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〈 Wed, 01 Dec 2004 〉


●Time for Kofi break
さる新聞の30日トップ見出し。各紙ヘッドの紹介でチラっと見ただけですが、Kofiはもちろんコフィー・アナン国連事務総長とcoffeeコーヒをかけたしゃれ。『コーヒ休みの時間です』、アナンが破れるとき、よろしく見出しの秀作にウットリしました。

記事は言わずと知れたコフィー・アナンの息子、コジョー・アナン(Kojo Annan) の収賄疑惑について、また信任をうしないつつある父親への疑問である。アナン総長はこれまで調査中として息子の疑惑にあまり答えなかったが、明らかになり逃げられなくなった30日、『息子には大変失望し、驚いている』、そう簡単に答えて姿をけした。そんなバカなことはないだろう。1995年息子は22才で親父の肝いりでトレイニーからはじめたスイスの商社Cotecnaから毎月給料もらっていたのだ。そのご後、同社を辞めてからも毎月30万円ほど、今年の2月まで受け取っていた。額はたいしたことないがこれは定額である。父さんが全く知らないことはないだろう。

はなしが前後するがイラクのクエート侵攻後90年に、国連経済制裁によってイラクの石油輸出が禁止された。これが効きすぎて、石油で潤いそれしか輸出品がなかったのだから食料、医薬品が不足、ために国連管理のもとで『石油と食料の交換プログラム』OIL for FOODが96年から発足した。

●不正横領にまわった一兆円
純粋な人道計画であっても、中東を部隊にしたトップたちのどんぶり勘定と横領はよくしられている。フセイン政権とつるんで石油輸入、または密輸入に暗躍したフランすとロシアは最も強くイラク侵攻に反対したが、故あってのことなのです。大金横領疑惑の国連トップは計画の責任者をふくむ3人だが、スキャンダルの全体では22カ国270名の、といえばこの計画に従事していた各国企業代表と国連職員のほとんどがかかわっている計算だ。密輸、水増し、キックバックなどでフセイン側と企業、国連関係者にわたった不正総額は一兆円以上(米会計監査院発表)。

米英のイラク開戦に抵抗した国連のウラ事情はこのうまい汁が少し関係あるように思える。 フセインの石油密輸を黙認し、食料や薬品を買わずに市民を苦しめるをフセインに抗議しなかったアナンと国連トップは辞任するがよい。10月6日に次の罵倒を書いていました。
>ついでにもうひとつ国連の忌まわしさをあげておこう。フセインのイラクに制裁措置として国連が管理した【石油を食料に】事業があった。この事業の実務に任命され、石油密輸と汚職に関与した国連職員の処罰はまだウヤムヤだ。不正取引のアガリはフセイン一族の豪奢をささえ、国連決議をバカにする傲慢を教えた。その環境をつくったのはピンハネで資産をつくった高級国連職員である。<

●コジョー疑惑は国連を象徴するできごと
アナンは膨らむ非難にFBR議長だったポール・ヴォルカー氏を長とする3人の独立調査会を今年春に任命し、その調査がやっと終わった。それによるとこのプログラムと契約した石油輸入会社は96年以来248社、食料や医薬品、生活必需品を輸出した4000社以上。コジョー・アナンのこ勤めていスイスのCotecna社は中でも大手商社で、世界各地で国連機関と密接なつながりがある。コジョーの一件は氷山の一角、取り立てて問題にすることはないがなれ合い機関国連を象徴している。(了)
   



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