安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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スリからスリ返す術(ローマその3)

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〈 Thu, 25 Nov 2004 〉


●地下鉄でスリにあう
ローマ地下鉄でスリに狙われたハナシ、続きをわすれていました。ラッシュ時だから混んでいると思ったが、翌日昼過ぎに乗ったときもスシ詰めだったのであの混みようが常態のようです。あの日はまず大きな家内を押し込んでおいて、小柄の小生がドアギリギリに立ったわけです。リュックはおろして左手に、右手でパイプを握っておりました。

目の前の男が【よう混みまんな】てな感じの柔和に微笑む笑む。イタリア語がわからないのでこちらも【ほんまでんな】という顔をつくる。家内は中ほどにはいって押しくらまんじゅうにならずにすんだよう。とするうちに前の男とわたしの後ろの男が手短に言葉をかわしている。それでこれはもしやピックポケットかと怪しんだのです。

家内と出歩くときわたしはふつうお金を持っていない。さいふには念のため20ユーロを家内に入れてもらっているだけです。持ってないので身構えない。スリにはいいカモにみえたんでしょうな。で、次の駅で二人の男が小生をはさむように両側からおりようとするので邪魔にならないよう小生もいったんおりようと・・・そのときポケットに感触あった。ジーンズポケットの財布はかなりキチキチだからわかるのだ。

ふつうならこのときすでに盗難成立ですな。しかし小生のサイフには受話器の電線のような螺旋ヒモがバンド通しに止めてある。降りたらサイフが足下でブランコしておりました。

スリのポケットに小生のサイフを滑り込ませたのはよいが、ヒモつきサイフはビヨ〜ンともどってきたのです。おそれいったか。、これぞ『忍法スリ返しの術』! 20ユーロ札1枚とカード類すべてそろっていたのはいうまでもありません。抜き返されたスリのお兄さんいまごろどんな顔してるやら可笑しいのなんの。

●ヒモつきサイフのつくりかた
スリ対策以上に、物忘れのクセある方の必需品です。これを使いだしてからサイフを忘れたり、落とすことがなくなった。螺旋ヒモはポケット・ウォッチに使うクサリでもよいしなんでもよろしいが、ヒモをつける穴やリングがついたサイフはお目にかからない。パンチで穴をあけてハトメで止めるくらい日曜大工コーナーの店員さんが無料でやってくれます。

一度支払い後カウンターに財布を忘れて歩き出したら、ビヨ〜ンと財布が飛んできたことがある。周囲を驚嘆させました。スバラシイ。(了) 

おまけ:昨日はタックス・ヘヴンのバチカンについてでしたが、ここに写真をすこし。説明は元宣教師の家内に教わる。

↑聖ピエトロ寺院のドームと前の広場、毎水曜日に法皇がこの広場またはホール内で一般謁見があり、日曜正午にここで教皇との祈りの集いがある。
→聖ピエトロ聖堂内中央部、バシリカ正面の丸いステンドグラスは鳩のモチーフ。聖書記述によると精霊が鳩の姿で降りてくる。
   



Pnorama Box制作委員会

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