安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
ローマの休日(1)

------------------------------------------
〈 Tue, 16 Nov 2004 〉


ローマか‥‥、海外旅行の人気デスティネーション。そんな都市の旅行記なんぞはうだるほどありましょう。物見遊山のゴタクなんか読みたくもないでしょう。鬱陶しい初冬のベルゲンから逃れて暖かいところで休む目的ですから、目も耳もぼんやり、ブラブラしているわたしの体験一つふたつ。それでよければ次へどうぞ。

ローマ市内4つの区域を一日一区歩いて回るよくできた案内書をたよりにまず初日のコースはヴェネチア広場へ出て南東に歩くコースです。V.エマニュエルのモニュメント、おとなりのカピトリーノ。ここに最初ローマの町ができた丘、紀元前とかとにかく古い場所らしい。みたことのある容貌のマルクス・アウレリウスが馬に乗っているレプリカが真ん中にあって、本物は横の博物館にある。その裏の大きな廃墟がフォロ・ロマーノ。フォロはフォーラムのことだが、日本語の案内書がないのでわからん。とにかく神聖ローマ帝国がいかなるものか、紀元前500年くらい前から1000年頃まで栄華を誇ったこの市街廃墟が如実に物語っているちゅうわけです。塩野七生氏を読まなければとおもわせる場所でした。


ヴェネチア広場

中国と韓国のグループが日本の団体よりはるかに多いのはどうしたことか。若い子数人や二人のカプルに日本人が多くなってますね。この広い廃墟の端にコロセウムがあります。ここは拝観料をとります。ガイドがいて特別展示があってだけれど、勉強する気はさらさらないわたしには高い。10ユーロです。レストランでワイン2本飲める値段なのです。リフトがあるので階段上りがキツイ伴侶に助かった。


神聖ローマ帝国の廃墟

ガイドがローマ奴隷戦士の決闘やチーム殺し合い、猛獣との格闘などなど詳細に、いつ終わるとも知れず講談されるので、先にすすむ。5万から7万の大観衆が殺し合いをショーとして興奮享楽した円形競技場のスサマジさ。ゆっくり一巡したけれど観光場所じゃないですね。2度ときたくないとおもう。


コロセウム、落ちた戦場グラウンドの一方は催し物用に板敷きされている。

さらにジョヴァンニ通りへあるいてそこらの喫茶店でコーヒを飲む。案内書にはここでランチとなっているが、ホテルの朝食ををタップリ食べて遅く出たのでコーヒとケーキで済ます。いや実によくできた案内書です。
著者は Tm Jepson ノルウェー語訳があるくらいだから日本語でもあるんじゃないかな。

サン・クレメンテ教会へ。凝った自然石のモザイクが床から壁画から一面に絢爛。この教会は古い時代から3層になっていて、地下に神学校として機能したたくさんの部屋が数階ある。牛を偶像崇拝する500年位の大昔の宗教の寄宿学校ってのがいかなるものか、面白いもんじゃないが印象深ジョヴァンニの通り最後に聖ジョヴァンニ教会があり。ローマ最高位の中央教会ですから当然もうベルゲンカテドラルの比ではない。それはそれは豪壮です。

これで我々の1日【ぜひともコース】をおえました。元気な人はこの区12のスポットを回れます。

ここからメトロ地下鉄でバス乗り換え地点まで乗りました。4時過ぎの通勤ラッシュとあってすし詰めに押し込まれて、スリにね、財布を狙われました。なにわたしのサイフはゴムヒモ付きでね、ハハハそうは問屋がおろしませんわ。おかしかった。そのはなしはまた。(了)

   



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る