安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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韓国ゼネストと中韓の反日教育

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〈 Mon, 15 Nov 2004 〉


●韓国全公労ゼネストへ
韓国も物価高になったか、輸入米は値段が4分の1になるそうです。コメ自由化に反対する農民のデモに韓国全土から労組員が応援に集まって機動隊と派手な応酬がありました。機動隊と竹棒でもみ合う様子は、ただ見ているだけには懐かしい光景、ソウルは活気があります。機動隊は辛抱強く抑制がある。デモ最前列の突撃組は竹竿で殴り掛かり、なにやら投げている。が、角材や鉄パイプ、金属バットを持つ者はなく、モロトフカクテルも登場しなかった。この程度なら平和的なデモの範疇に入れてもよい。

日本でコメ関税を設けて自由化に踏み切ってから5年くらいになりますか、長い間論争がありコメ農家が全滅する悲観論もありましたが、農家がバタバタ廃業する事態はおこらなかった。主食自給は独立国の基本であるというもっともらしい主張は自由化してから聞かれなくなった。未知な状況におびえず、地の利を生かした農業は可能だ。自由化を推進した自民党はその後80パーセントの支持を受けて小泉内閣が誕生したではないか。

韓国の民主労働組合総連盟(民主労総)が14日デモの日におこなった全国労働者大会決議で26日からからゼネストに突入する。それに先立ち、全国公務員労組(全公労)が15日朝の9時からゼネストに入る。こちらのほうが暴徒化する環境にある。このコラムがアップされるころはもう始終わっているだろうが……。韓国政府は「国家・地方公務員法」をたてに違法として厳しく懲戒・罰金処分を臭わせているため、参加公務員がシリすぼみになる傾向はある。しかしあえて出る者は先鋭にちがいない。

15日の成り行き次第で26日の民主労総とその傘下の労組のゼネストがどうなるか、その規模と期間を占えそうだ。

●抗日教育とひとりよがりの歴史観
ゼネストをうつ理由のひとつ『国家保安法』は反日にも絡むのだが、いちおう韓国の国内問題として見守るだけでよい。承服しがたいのは「従軍慰安婦博物館」建設を盧武鉉大統領が許可したこと。抗日博物館があるうえに、2004年のいま新たに過去の戦争被害を展示する博物館を造る国がどこにある。「親日究明法」といい子供じみた折檻と粛正意識が抜けない。このひとりよがりな歴史観が【正しい歴史観】の名のもとになんら疑わない世代を産みつづける。いつまでつづくヌカルミぞ。

反日教育にかけては中国がもっと徹底している。王毅大使は中国で抗日教育を微塵もうたがわず優等生で卒業たとおもわれる。特に江沢民チルドレンでなくても中国共産党の画一した世界観、対日観が就任の際の言葉にあらわれていた。靖国が戦争を美化する施設と信じるこの人に、そうでもなさそうだなんてふと考え直す余地はありませんな。原潜の領海侵犯についてのあさって向いた発言は、王毅氏が傲慢というより想像力の欠如したカタブツだとおもう。つまり能力がないわ。日本政府は王毅大使への対応を「波風たたぬよう」サボタージュしてはいかがでしょう。(了)
   



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