安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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米大統領選挙をまえに、
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〈 Tue, 02 Nov 2004 〉


●予想がはずれたわたし、その理由
ときは正確にやってくる。まだかまだかと待ち通しかった遠足やクリスマスのその日がやがてくるように、2004年米大統領選挙はいいよ投票開始がはじまろうとしている。これほど加熱した選挙も珍しい。9.11、アフガン、イラクを経験した最初の選挙はブッシュの対テロ、中東政策の信任を問うものであって、ケリーの信任を問うものではない。ケリーが当選するとすれば少なからぬ票にブッシュへの抗議票があるだろう。

この選挙はわたしの予想が完全に狂ってしまった。というのはこんな考えでいたからです:戦争を始めた大統領は和平の大統領に戦後を任せるのがアトクサレがなくてよい。過去の大戦争をみると勝利国で概ねそうなっている。新しいところではフォークランドのあとのサッチャーさん、湾岸戦争のあとのパパブッシュなど。開戦がいかに大義の立つ戦争であっても、ダーティージョブにかわりない。次期首長はクリーンな人物が望ましい。と、特に政治的でないふつうの人なら無意識のうちにかんがえるだろう。

これを常識とする私感に忠実に従えば、今回はブッシュが負け。対抗馬が勝つハズだったのです。ところがイラク情勢があまりにも危険になったため、おいそれとバトンタッチさせたくないい、イラクが落ち着くまでブッシュのハードラインに任せた方がいいのでは?フト思ったアメリカ人は多いとおもう。これが予想狂いの一原因。もうひとつは、ケリーさんが希望の星からほど遠いがために、本来スンナリ勝てそうな状況にありながら決定的なりードがとれなかったこと。対抗馬が勝てなかったら、それはケリーをたてた民主党が、あまた個性の候補者から無難なケリー上院議員を選んだ失敗による。

さてと、結果がどうであれ世界各国は新大統領と交渉しなければならない。ケリーになればレジーム・チェンジだ。日本は親日ブッシュ政権を失うので頓首ぎみでしょう。だが、とんどの大国は【ケリー組みやすし】、米を制御できるとカゲで喜こびます。

余談ですが、マックで仕事をしながらiTunesでブルーグラスや古いカントリーの局に合わせています。昔とった杵柄でして……。するとアメリカ草の根の音楽局はセイクリッドソングを多用してしゃべりに『ブッシュは神を信じている』なんてブッシュ投票をすすめているんですな。ここではイラクもウサマも赤字財政もドル安も関係ない。ウーン、政策論争なんてたいした影響がないのかもしれない。(了)
   



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