安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中朝国境の爆発 滝川から両江道へ、

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〈 Mon, 13 Sep 2004 〉


●キノコ雲は核爆発とかぎらない
北朝鮮のキノ雲騒動は中国が発信地。北京の消息筋が韓国の聯合ニュース北京支局に不確かな情報を、キノコ雲は直径4キロもあったと伝えたので、ギョっとするのも無理はない。場所が中国国境に近い北朝鮮北部・両江道(リャンガンド)金亨稷郡(キムヒョンジクグン)、地図で見ると山岳地帯で人口希薄、中距離ミサイルの地下基地がある。しかも米は濃縮ウランの工場はここだったと疑っていた。

8日夜と建国記念日9日早朝におこった爆発が、あれから4日すぎたというのに北朝鮮がウんともスんとも言わない。これは異常じゃないのか。北朝鮮の建国記念日とは日本帝国主義の占領から解放され、朝鮮半島が南北に分断された日である。北は韓国が濃縮ウラニウムの実験、核開発のまねごとを秘密裏におこなったスキャンダルを非難した。

非難したからには当日の爆発をオドシに喧伝しないと意味がない。日本帝国主義を非難してもよさそうだが黙っているのは、計画性のミサイル実験ですらない。不慮の事故または軍部のサボタージュによって弾薬庫が連鎖的に爆発したためと考えるのが理にかなう。キノコ雲なんて大規模爆発がおこると当然モクモクとあがるものです。

いまごろ金正日は爆発究明に怒鳴りちらしているか、ひょっとすると反政府将軍暗殺計画でもあったのだろうか。韓国では過去何度も大統領暗殺計画があり、実際側近のガードに暗殺されている。おなじ民族の北朝鮮でないほうがおかしい。金さんは『テロだ』とわめいて身を隠しているのでは……。

●爆発と地震波
地震波というのは自然地震とダイナマイトなどの人工地震や核爆発による地震波とはっきりした違いがある。9,11の震動は世界中で記録されたが、自然地震でもなく、核爆発でもないことが分かっていた。各地の地震波が北朝鮮の震動を捉えているが、専門家は一様に核爆発ではないと断定している。要するに地下での核爆発でなかった。また放射能が検出されていないので空中核実験でもない。

イギリス外務省のラメル次官率いる人権と6各国協議継続を旨とするミッションが現在北朝鮮を公式訪問中である。北が人権使節を受け入でおきながら、大爆発で歓迎することはなかろう。やはり意図的な実験でなかったとおもわれる。ラメル次官に爆発についての簡単な報告はあったがそれが何であるか北は説明ができない状態だ。早急な説明を北の外務省に求めたとのこと。また13日、北外務省次官クン・ソクウンとの会談で真相を糾す。そこで北が真相をウヤムヤにしたり、事故と言いくるめたりすると、これは北朝鮮が危機的状況にある証しである。滝川、両江道ともに中国国境に近いのは偶然か?次の爆発はどこ?(了)
   



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