安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ソグネフィヨルド 其の一【レイカンゲル】

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〈 Tue, 17 Aug 2004 〉



レイカンゲル
ソグネフィヨルドの中程、外海から100キロ近くのところにレイカンゲルという小さなフィヨルド沿いの町がある。バレストランドとソグンダルは日本の団体が泊まるので知られているが、このレイカンゲルはその中間にある果物の産地。その昔、皇太子が独身時代に宿泊したホテルが船着き場にある以外、これといった建物もないのどかな地方です。ここに独りで住んでいた叔母(89歳)が、介護が必要になって娘のいるスタヴアンゲルの近くの介護ホームに引っ越しました。それでこの海岸通りの空き家を、叔母の娘/息子の家族が使っていないときは親戚筋も遠慮なく使わせてもらっている。

8月12日、木曜日にベルゲンの親戚のうち3家族7人が3泊4日の小旅行に出かけました。その様子です。当地では小・中学校の夏休みは2ヶ月、6月から休みにはいって8月18日から秋の新学期がはじまります。記録的な暑さになったので最後の夏休みに【泳ぎ】が第一の目的ででかけました。
ソグネフィヨルド中程北側の町レイカンゲル。家の前からとりました。ときたま水上スキーを引っ張るモーターボートの爆音と、浮き上がって走る快速船の音が聞こえるだけ。このあたりフィヨルド幅が1キロ以上あり、雄大。
家の前庭で食事。車は我が家のBMW。わたしは免許ナシ、生まれて一度も運転したことがないのですが。この通りが海岸通りで家の真ん前が岸辺です。低い木は梨の木。右へゆくとホテルと港、左の方を向くと上の写真の景色です。対岸の山、写真の外になりますが、右奥に氷河があり。それが曾てないほどに小さく溶け去っていました。
海岸は石ころで砂浜がないため、海水浴と小舟をつなぐために木造の突堤があり、ベンチや甲羅干しの場所があり、階段で海に、もちろん飛び込みもfできます。この日、水温は22度。同じフィヨルドでも氷河の溶けた水が流れ込む奥まった分岐フィヨルドの先では水温10度以下です。何度も水に入って、夜は庭で干し羊肉をツマミにワインほかでワイワイ、最後にホテルまで散歩。海岸通りはホテルのイタリア団体客で二晩つづいてにぎやかでした。
3日目、フィヨルド南側の町ヴィークへフェリーで渡り、モーテルにチェックインしてから、別系統の家族グループと合流。写真はヴィークの海岸から赤ちゃん、子供5人を含めて総勢18名がシンノヴェ丸に乗り込むところ。ここから20キロぐらい西へ行くと南側に小さなフィンナフィヨルドというのがある。フィヨルドを航行するフェリーや観光船のルートにないところなので、人の目に触れない最後の【秘境】といわれるフィヨルドです。もちろん道路がない。電気はきているが、ケイタイが通じる地点は限られている。この秘境が近年、イギリスの人気料理番組に紹介されたり、メディアに取り上げれるようになって、実は秘境探訪の食事付き観光プログラム,約5時間があるのです。20名集まれば一人7000円ぐらいになる。それでにわかグループを作って今回実現しました。(続く)



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