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ボストン・コンヴェンション雑感
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〈 Wed, 28 Jul 2004 〉
米民主党コンヴェンション、初日のスピーカーに一言:
ジミー・カーター【20点】"My name is Jimmy carter, and I ヤm not runinng for president" へい、わかってます。ジミーさんの自慢回想録にひっかけたケリー推薦と、キャンプでーヴィッドをおじゃんにしたブッシュを批判。あいかわらず焦点を欠いた演説。ン、あと数ヶ月で81才ですって? ますますご自愛のほど。 |
アル・ゴア【50点】出だしが悪いよ。2000年敗北の泣き言、教訓なんか気分悪い。"I didn't come here tonight to talk about the past. After all, I don't want you to think I lie awake at night counting and recounting sheep." ブスッ、お笑いTV番組じゃないぞ
きょうは!おもしろくない。最悪のツラミ節がでました。会場はシーンと時折ヤジがとぶありさま。ま、半ば過ぎから調子をあげてきたが、この人はブッシュの失敗を語るときいちばん気迫と精彩がある。 |
ヒラリー・クリントン【60点】今日のハイライト、ビル・クリントンを壇上に呼び上げるスピーチに登板。よっく計算されたソツのない、それでいてピリっと辛い。"He (John kerry) will lead the world, not alienate it."ってのはヒラリーさんの本音じゃない。気位が高い。やはり連れ合いの語り口が伝染するのか、聴衆を離さない演説じょうずに一回り大きくなった印象。アロヨさんの大姉御みたい。
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ビル・クリントン【120点】講演料が世界一、一声万金に価る話し手の力量は、コンヴェンションでさらに冴える。別にケリーでなくてもいいのです。時と場所にあわせて合目的にをフォーミュレート、会場をを魔法にかける稀代の天才です。テメエのレトロにかこつけるカーターやゴアにはできない芸だ。 "SEND ME"の大合唱から、締めくくりの"SEND JOHN KERRY"の盛り上げもお見事。しかも民主党の経済政策は数字をあげて説得力がある。クリントンが残した黒字をブッシュが食い潰したうえ赤字を累積しながら減税するブッシュエコノミーに、クリントンが憤慨するのも無理はない。ケリーの経済アドバイザーはもとクリントンのアドバイザーが就任する。
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小生はよく映像でクリントンの演説を聞いているせいか、ウマサに唸るものの特に感慨はない。冷静に吟味すれば大統領の品位を落とす迎合が見え隠れする……こういうのをポリティカル・スケコマシという。それでも120点をつけたのはキング牧師の"I have a dream" ケネディの"Ask what you can do for Amerika"に並ぶ名演説じゃわいという意味です。
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クリントンの自伝『マイライフ』に哲学的警句が、文学的な哲学ではなく、生活経験から感得したするどい哲学的警句がよく出てきます。演説からひとつあげると……ケリー、エドワーズがテロに弱腰だという反対意見にたいし、強さと叡智は相反する価値ではない。 Their opponents will tell you we should be afraid of John Kerry and John Edwards, because they won't stand up to the terrorists. Don't you believe it. Strength and wisdom are not opposing values.(了)
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演説速記録は民主党サイトや各紙ネット上に乱立ですが、こんなところにもあります。
http://www.usatoday.com/news/politicselections/nation/president/2004-07-27-speech-text-index_x.htm |
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