安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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小泉訪朝 包括的惨敗(1)交

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〈 Mon, 24 May 2004 〉



● 国益と国際益を損なう譲歩
家族5人の同時帰国を果たした小泉首相の支持率が58%にまでアップ、結果を【成功】と思う日本人が70%以上もいる。わたしは出張先でニュースを聞くや、大失敗よりまだタチの悪い国益と国際益を誤った罪作り外交と切り捨てたのですが、翌日、世論の上記反応に意気あがらず。
世論には日本人の軽々しく優しい面がモロに出ました。家族再会、日本で一緒に生活できるようになった蓮池、地村両家に心から良かったと思う。その気持ちは小生とて人後に落ちないが、コドモ5人と先送り3人に支払った対価はあまりにも大きい。
対価とは、コメ25万トンと医薬品の人道支援約1000億円もさることながら、残る安否不明の10人や他の拉致疑惑の解明が不可能。事務方の協議で突っ放されるだけだ。拉致という犯罪の首領にお願いして軽くイナされた小泉さんはせっかく効き目が出だしたた改正外為法、不正送金取り締まり、特定船舶入港禁止法案を、『制裁措置はおこなわない』のひとことでチャラにしてしまった。正気ですかい首相どの!
在日朝鮮人に差別政策を執らない……そりゃあたりまえですがなと思いきや、これが朝鮮総連への課税優遇策をゴマカス政府の詭弁なのでした。総連幹部が今後の日朝正常化交渉に参加し外交交渉の公式窓口になるわけです。実質的には朝鮮総連に外交特権をあたえるようなものでしょう?。
これで北は支援をガッポリ、中韓米日欧の支援をせしめて、昨年同様04年も北朝鮮経済はプラス成長と豪語するだろう。金正日はノムヒョンとコイズミを手玉にとって2年前よりはるかに盤石体制を固めた。弱めなきゃいけないところにつっかい棒してあげる。そんな対価を払わなくても家族帰還ができたはずだ。(了)


Pnorama Box制作委員会

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