安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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年金未納は辞任するほどの汚点ではない

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〈 Mon, 10 May 2004



●辞任要求は些細事にこだわる愚挙
まず、年金をある期間納めていなかったことがなぜ閣僚や議員が辞任することに結びつくのか、さっぱり合点がゆきません。そんなワタシは悪いヤツ、フールなんでしょうか。こういう人たちは議員の年金があるわけでしょ。官庁にいたとか自治体にいたとか、相当の厚生年金に加入していた者、実業界でシッカリ資産をもっている議員さんも多い。
その生活、生業が年金なんてどうでもよい人たちだから気づかないしあわせなひとたちです。あんまり未納が長くなりすぎて、総てパーになってもそれは本人の責任というもの。国民の側はなんら迷惑を蒙らない。年金財政にプラスになるくらい。汚職でもないのに右に倣えで辞めさせるのは暴力です。
国民の信頼を裏切った ……また、大げさな。特に信頼していたでもなし、都合のいいときだけ正義感ブルのは虫酸がは走る。これはあっちの国で歴史教科書や慰安婦のことを非難するのとたいしてかわらない Mass Mind です。失点より、いい仕事をしているかどうかで政治評価を決めてあげないと、勇敢な政治家は育ちません。
年金を納めない人は、その年齢になってももらえない。当然ですよね、最低の福祉受給でやっていかなきゃならん。公共施設の老人ホームでは、年金支給の日に明暗が分かれるそうで、支給を受けて小遣いができる人と、年金納付をいいかげんにしてきたためもらえない人……そりゃミジメです。
年金未納は基本的に個人の問題、個人がイニシャチブをとるべきことで、政府自治体は、払わないと困った老後になりますよ!面倒みきれませんよ。豊かな老後をたのしみに納めよう年金!てなぐあいに広報宣伝につとめれば、それで義務の大半をはたしたことになる。おもうに政府自治体はもう充分すぎるほど義務を遂行しています。それと、わかりやすいシステムが大事、といってもこういう制度はカンタンにすれば不平等が生じ、親切にすれば複雑になる。言うほど容易くないのです。
●電子閲覧
私の国民年金はいくらになるか、当地の場合コンピューターでたちどころに職歴、年給、ポイント、最も収入の多い年11コにシルシがついていいて、その平均が試算の基本になります。失業中とか、パートで未納があるとすぐわかるのです。厚生年金にあたるものは各組織に問い合わせて国民年金にプラスし、また個人で入っている民間保険をプラスすると、総額だいたい見当がつくようになっている。(了)


Pnorama Box制作委員会

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