安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興
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空飛ぶホワイトハウス=エアフォース・ワン
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〈 Mon, 18 Feb 2002 〉
ソルトレーク・オリンピックが 中盤に入ったところで、メダル競争はノルウェーが金を8コ獲得して2位ドイツ5コ以下を大きく引き離した。日本はまだ金1コ。この日諾の差は何に由来するのか(諾をラクと読み、諾国とはノルウェー国のこと)。日諾の人口比は10対0.3、35倍の頭数だ。スキー場もスキー人口も日本の方が5倍は多いだろう。何が原因か、競技開催中に水をさす議論はしない。 |
コラムの話題にまいります。ブッシュさんがやってきた。空飛ぶホワイトハウス=エアフォース・ワンが羽田に着陸。米大統領の外国訪問はハードの面で軍事作戦である。アンドリュース空軍基地から出発、ハイテク満載のボーイング747には対ミサイル防衛システムもある。内装の豪華さで競うなら、サウジ国王の専用機が一番で、彫刻を施した噴水まであるとか。サウジの王族ダヨ〜ン!さもありなん。 |
中国では江沢民主席専用機としてこのほどボーイング747が納入された。すると、すわ一大事!衛星盗聴器が機内からいくつも見つかった。ぎょっとしましたよね。ところがその後なんだかウヤムヤで、FBIは李鵬(Li Peng)が怪しいといい、李鵬首相は私は知らないと水掛け論。どうやら中国の国内問題か。そうでなければブッシュ訪問を受け入れるはずもない。 |
米大統領が海外に行くとなればエアフォース・ワンを護衛かたがた、C-5大型輸送機2機が同行する。ブッシュさんが乗る防弾リムジンをはじめ、随員や警備の車、時によってはヘリも運ぶ。シークレットサービスやら、選ばれた随行記者、総数おそらく数百人の大所帯である。日本の首相は日の丸ジャンボと自衛隊の輸送機が一機ついて外遊にでる。そのばあい随行員はメディア関係をいれて多いときで200人ぐらいだろう。ちなみにエアフォース・ツーとは副大統領の専用機である。 |
さて、エアフォース・ワン中の様子は、ハリソン・フォードが主役の同名の映画とはいささか違うらしい。ま、そっくりでは都合が悪い。まず燃料タンクが大きく地球を半周するうえ、空中給油システムがあるので飛行距離はいくらでも伸ばせる。食糧は100人で1週間分貯えられる。 他の航空機と最も異質な特徴は、機体外装全体に電磁波をよせつけない防護処理がほどこされ、核弾頭が探知できないようになっている。世界で最も安全な飛行機にして、テロリストがもっとも狙いたい目標なり。 |
とはいえ、大統領の執務室、ファースト・レディーのお部屋や、家族の部屋、ワークルームや会議室、スタッフや警備員、医療チームのコーナー、ことあれば機内を医療センターにする準備にぬかりない。ブッシュさんの座席にシートベルトが当然ある。で、そのバックルには大統領の紋章が型取ってある。 |
わたしゃエコノミークラスのそのまだ割引きばっかり、もうバカバカしくなってきた。寝る!
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ではまた |