安達正興のハード@コラム

Masaoki Adachi/安達正興


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かみ合わなかったブッシュとシャロン

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〈 Fri, 08 Feb 2002 〉

シャロン 「アラファト議長は交渉相手ではない。新しい指導者が現われるのを期待する。」
会談ではシリア、イラン、イラクへの攻撃をふくむアラファト孤立化、関係断絶をもちかけた。並行して行われたチェイニー幅大統領とイスラエル国防相の会談では、この強硬路線で意見が合致したもよう。
ブッシュ 「アラファト議長との関係を保持しつつ、過激派テロ撲滅に具体的な措置をとるよう圧力を継続。パレスチナ一般市民の窮状に理解と同情を示す。」
特に悲惨なこどもたちにLOVING MAN(人情男)の一面をのぞかせる。シャロンの強硬路線をはねのけた。ただしホワイトハウス内のタカ派と超タカ派の不協和音が気にかかる。
一方アラファトは 「できること全てをやっている。だが忘れないでくれ、われわれは完全に軟禁状態にある。」実際戦車に囲まれてから2か月にもなる。最後通告ではないブッシュの言葉にひとまず胸をなでおろした。
前日の予想 3) テロ組織を壊滅するよう従来のアラファト非難のみ(最もありうる)・・におちついたようです。ということは進展ナシ。シャロンの目論見ははずれ、アメリカとEUが求める「和平交渉はアラファトがパートナー」に従うほかない。でもシャロンにその意志がないのだから、早期和平は望めない。報復の連鎖がいつおわるとも知れず、ああ無情!

Pnorama Box制作委員会

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