我がニッポン日本・高見の見物(コラム)

Masaoki Adachi/安達正興


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日本人特派員、無用な紋切り方コメント
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〈Thu, 17 Jan 2002 〉

現地特派員の報告で、今の状況を中継した最後に必ずなにやら ひとこと パターン化したコメントをつける。
「〜〜が今こそ問われようとしている。」だからリポートするんだよ。
「曲がり角にさしかかっていると云えるでしょう。」いつでも曲がり角がおおすぎる。
「正念場はまさに始まったばかり。」続報をフォローしてくれるの?
「一刻もはやい支援が待たれています。」見ればわかります。
「そろそろ考える(考え直す)時期にきてるのではないでしょうか。」うるさい!
また推量解説「〜〜という思惑が背後にあるとおもわれる。」は、往々安っぽい「ハ、ハー」理解に視聴者を誘導する。ほかに言い方がないのか。
こういう締め括り、レポートのまとめかたはムショウにハラ膨れる。
それで去年日本衛星がデジタル化されてから、またアンテナやレシーバーを取り替えるのが面倒で、映らなくなった。困るどころか最近はハラ膨れるわざが少なくなった。
聞きたいのは正確な事実、確認取れてないならキチンとその旨つたえるべし。あとはわたし自分で考えるから、結論みたいなこと云わんでほしい。事件をオレが仕切ってるみたいな尊大な発言、恥ずかしくないのかしら。視聴者はバカだから説明を銜えろ、という局の方針でもあるのか。
日本人特派員のわるいクセ二つ目は自慢好き。
「xxテレビが世界で初めて潜入しました!」っていうの。えっ、よその放送で 何度もみたのに。自慢じゃないが、うちは10ケ国60チャンネルぐらい入る。CNN,BBC,SKY,ABC,FOXや地元ノルウェー語なら、謙虚に申しましてそこそこ解るのでニュース源はひろいのだ。日本の人が知らないから平気でウソをつくのか、あるいは本人がよく調べもせず、現地やといの案内人におだてられて信じたのか、とにかく事実に反する事例がいくつもある。で、こういう特派員やゲリラレポーターたちが、本国では快挙壮挙と称賛されるんでしょう。
もちろん特派員を賛嘆せずにおけない部分や、日本人の視点として為になる部分があります。
滅多やたらと突っ込まれないように予防線です。失礼。
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Pnorama Box制作委員会

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